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ちょうどそのころ何とかしなければと考えていたある日、隣のマンションから聞こえてくる寸劇が録音できないかと考え付いた。
なにか証拠を残したかったのである。
電波と聞かされていたので多分ダメだろうとは思ったが、もしかしたらとも考えた。
それ以前から屋外や天井裏の様子をVHSテープに録画していた。
それなら、ついでに録音もしてみようと考えた。
ビデオデッキに安物のマイク付きカセットデッキをつなぎ、録音状態にした。
ガラスが閉まっている窓越しにやっと聞こえてくる音である。感度を目いっぱい上げて録音したが、再生してみるとノイズだらけである。
<初めての証拠>
ある日、早朝にいつもの電波攻撃を受けたので気分転換も兼ねて車で外出した。
その際、「高橋」に侵入されるかもと考えて室内の音の録音のためにテープを回して出かけた。
しばらくして家に戻ってみると耳鳴りが弱くなっていたのだが、「高橋」がまた強めてきた。
私はいらだち、階下に降りると隣の部屋に向かって文句を言った。
その文句は苛立ちをぶつけるのと同時に不安も含んでいた。
その不安とは現象があまりにも常識はずれで他人にも説明しにくいものであったからだ。
はっきり言って自分の精神状態に自信が持てなかった。
そして、そのときは自分の声が記録されていたというさえも忘れていた。
そのテープは録画の方は庭先を映していて特段変わったものは写りこんでいないが、音声はたいへんなことが録音されていた。
犯人らの声がしっかり録音されていたのだ。
実はその時、私自身はそんな犯人らの声は聞こえていなかった。
電波?が強く、周囲の音が遮断されていた。
その日の夜になってテープに記録していたのを思いだし、いつものように早送りで映像と音声をチェックした。
当たり前だが一部に私の声が入っていた。
自分の声を録音して聞くのは少し気恥ずかしいものである。
しかも「ぼやき」である。
うっかり聞き流すところであった。
しかし一部に機械的な音が一瞬聞こえた。
それは、無線機のマイクロホンを操作するときの「ガシャ」というハッキリした音だった。
慌ててはじめから聞きなおした。
すると私の声に混じってまったく違う人物たちの会話や業務連絡のような声がたくさん入っているのが聞こえた。
鳥肌がたった。
まぎれもなく「犯人たち」の声だったからだ。
他に同居人はいないし、ラジオもテレビも聞いていなかったのだ。
ほかに関係無い声が混じる可能性は無い。
それまで本当に犯人が実在するのか、正直言うと自信がなかった。
自分で客観的に確認できなかった。
しかしこの声こそ犯人の実在を確認できるものであり、自分を信じる証拠であった。
これはその後の自分の精神的な大きな支えになった。
もし、この録音が取れていなかったら、自分自身を信じていられたか自信が持てないままだったろう。
<記録の概要>
[私の声]XXXXXXXXXXXX
[犯人の声]「どこで自殺するのか。どういう理由で自殺するのか・・・・」
[私の声]XXXXXXXXXXXX
[犯人の声]「真っ暗だからな」
[犯人の声]「カリモスカワッタモ」??(ガチャ)
[犯人の声]「真っ暗だからな」
[犯人の声]「待ってんの?オレたち」
[私の声]XXXXXXXXXXXX
[犯人の声]「一括して話しがある。今までのリクエストで話しがある。」
[私の声]XXXXXXXXXXXX
[犯人の声]「カミコードレス・カクマクコード解除のこと」(ガチャ)
[犯人の声]「良くなること・・・・」
[犯人の声]「確認、コードレスコード確認」(ガチャ)
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・
・
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この前後もあるが一番ハッキリ録音できているのがこの辺りである。
このほかにも別のテープにもところどころに犯人たちの声が記録されている。
他にたくさんあるテープも聞きなおしているところだ。
犯人らはこれらのテープを狙っているもよう。