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特に、73年以降のCIAの動きを見れば、彼らが人間行動操作という目標を諦めていないというのは傍目にも明白であり、また、74年以来、催眠状態や感情の変化を起こすという分野での実験を通し、テクノロジーの進歩を図っていることが判る。また、メッセージ伝達は電磁気レーダーウェーブ(EMR)の使用の方に転向し、そちらに集中している。

 つまり、彼等はEMRを使用し、思考検出或いはメッセージ伝達をするための間違いのない最良の方法を見つけ、73年には事実上成功していたことが証明される。

 それで73年以降も、ゴットリーブ博士は依然として人間行動コントロールプログラムを指揮し、MKULTRA計画プログラムのディレクターである。

 74年にはCIAは人間行動操作を目指した多くのリサーチ実験を行ない、電磁気レーダーウェーブで話し言葉、潜在意識メッセージ、催眠状態の伝達が可能であることを証明した(『ボディ・エレクトリック』ページ320・321参照)。これらの実験は、彼等はマインド・コントロールを諦めるどころか、実験テクニックを通し思考マシン装置の改良を推し進めていることを示している。「思考リーディングマシン」はオリジナルの電気スリープマシンを基にして発明され、73年は人間行動を変化させるマインド・マシンに進化した。

 また、得た情報によると、ロシアもそのマインド・マシンに電磁気波を使用とのことだ。

 83年、ローマ・リンダ退役軍人病院で公の会議が開催され、ロシア製リーダ・マシンの写真と情報が公表された。このマシンは小型トランスミッターで10ヘルツ波を照射し、精神鎮静やそれ以上の効果が期待出来るというものである。朝鮮戦争時、同類のこのような小型マシンが捕虜に対して使用された(この情報は、ロシアも催眠状態発生装置に電磁気照射波を使用する、という同じ理論を持っていたことを示す)。つまり、思考検出装置としての米国のマインド・マシンも電磁気波ないし電磁気照射なのである。

 ところで、73年1年間の当初のこの装置の使用実験結果は、74の実験から比べると、あまり思わしくなかったと予想できる。74年から77年までの間、彼等はEMRで人を催眠状態にしたり、考えを変化させたりする方法に熱中した(上院でのゴットリーブ博士の証言より)。

 人を睡眠状態に置く(夢を見せる)、或いはものを考えさせる、そして思考を読むということはさて置き、必要とされる情報検出に至るまで相当に時間を食うことに彼等は気がついたはずである。つまり、ターゲットが必要とされる情報を頭で考えるまで、彼等はじっと待っていなくてはならない。オペレーターはマシンを使用し、被験者を睡眠状態に置いたり、ものを思わせたりはできても、依然、被験者の思念を、ある必要な情報にまで導くことにはかなりの困難があった。こういう状態で、ある人の頭から望む情報を摘出するには、マシンオペレーターは(じっと我慢し)退屈感を味わいつつ、うんざりするほどEMRマインド・マシン/TRMのスクリーンを睨んでいなくてはならない、が大抵画面に出て来る情報は役立たずの日常茶飯事のものばかりである。そのため人間の思考対象を変化させる技術の必要性が生じ、彼らの74年の最大関心事は催眠EMR相互作用になった。

 私はオリジナルの「マインド・マシン/TRM」が発明されたのは73年であったと推論する(或いはこの年にCIAは協力大学から装置の特許を受け取った)。

 ところで、私は最近『Zapping of America(アメリカの急襲)』(著者、ポール・ブローダー)という本に載っていた貴重な情報を目にした。それは76年6月22日のナショナル・エンクワイア誌に載った内部情報であった。それによると、アドヴァンス・リサーチ・プロジェクト・エージェンシーは73年以来、脳の磁気波を解読することにより“遠隔から思考を読む”事のできるマシン開発プログラムのスポンサーであるという。このプログラムに参加する科学者は、「自分の研究の最終目標は脳全体のコントロールである」と公言している。

 私は右記の記事内容は事実であると考える。その理由を説明したいと思う。この記事に書かれている、脳の(電気的)磁気波解読を通じて遠隔よりマインドを読むマシンは、CIAのマインド・マシンと全く同じである。書かれている73年という時期も私の推論通りであり、正しい。同エージェンシーは、73年当時、EMRマインド・マシンがCIAの手によって発明されていたということを知っており、そこで同エージェンシーはリサーチ発展のための助成金をCIAに提供し、CIAが開発を継続できるようにプログラムのスポンサーになったと推定できる。

 発明されていたEMRマインド・マシンはCIAのものだけであったため、進展したその研究プログラムに関わった科学者のみが「自分の研究の最終目標は云々」という台詞を吐く事ができたはずである。もし、EMRマインド・マシンが人間の思考を読む事ができないとすれば、他の人間の思考をキャッチし理解するという基本的な問題をクリアするために、一体どのくらい時間が掛かるか判らないし、まして脳全体をコントロールするなどというのは夢物語となろう。そこで私はこの記事は真実で、このプログラムで働いている研究員から出たものだと信じる。しかし、なぜこの研究員は大新聞でなく、ナショナル・エンクワイア誌にこの情報を漏らしたのかという疑問が出る。身の安全を考えてというのが道理であるが、それを説明したい。

 もし、このプログラムの研究員の一人が、この研究の裏に潜む危険性について社会に公表しようと考えたら(マインド・マシンは紛れもなく人々のプライバシーや心を侵害するものである)、きっと小新聞社を選ぶだろう。何故?

 まず普通の人は、自分の身辺の安全を守ろうとするものである。大手新聞は情報提供者のこの人物の名前を知ろうとし、さらにどのようにしてこの情報を得たかを探り、時にはこの犯罪の調査にまで乗り出すだろう。その結果、情報提供者であるこの人物の身元を洗いざらい明かしてしまうことになる。今日、大手新聞社は社内に秘密探偵を雇っている。

 そこで、この研究員は自分の安全を考えて、匿名を使い、大手でなく中小企業の新聞社に情報をもたらしたのであろう。それゆえにこの記事は信憑性があると思う。

 この記事は同時に私の先のレポートが現実のものであり、真実であることを証明している。

 人間の思考リーディングできるEMRマシンは73年に発明されていた。

 さて、私は以下の別の情報もお伝えしたいと思う。

 77年9月25日、ワシントンポスト紙は「CIAはアイ・ブレイン・リンク(目と脳の連鎖)をテストする」というレポートを載せた。サンディエゴにある病院はCIAのために2年に亙り、脳は目で見たものに対し、どのように反応するかを調べる実験を執り行って来た。ボランティアが前面にあるスクリーンに瞬間的に映し出される絵を見て、それぞれ違った絵に対し、違った脳波パターンを発生させる。被験者が無言であっても、コンピューターは脳波の近似性から、被験者が見たのはどの絵か判断することができる。今までの所、実験は80%の正解率である。

 CIAの公報係は、市販の出版物に載った、「電気的に脳を診断するハイテク嘘発見器開発のために、この病院と付属ヘルス・センターとの間に年間10万ドルの契約があった」という記事を否定している。公報係は、「我々の契約の目標は嘘発見器ではまったくありません。これは、人間の脳が情報をどのように吸収しプロセスするか、また、脳がどのように視覚に入ったものを翻訳するかをよりよく理解するためのものなのです。このプログラムは、CIAの分析家が作業をしなくてはならない写真や他のビジュアルな情報を翻訳処理する際に恩恵をもたらすと期待されています」と語る。

 「嘘発見器を開発しているのではない」という公報係の言葉は正しいと思う。嘘発見器も目から入って来たイメージが関係するというのも確かに理論的であるが、もっと理論的なことは、この実験はマインドリーデイング・マシンを進歩させ精密にするのに役立つという点である。この装置は、CIAがその場に実際にいなくても、他の人がそこで何を見たか判明させる機具である。

 もし、CIAがマインド・マシンTRMを保有していなければ、視覚に対する脳波パターンなどを収録する必要はさらさらない。また、もしこのマインド・マシンが思考検出にサウンド・ウェーブ(音波)を使用するのであれば、電気ワイヤーだけを使って脳波を収録する必要はないのである(脳がビジュアルな情報を持っていることを証明するために)。EMRマインド・マシンを発明しているのはCIAだけであるため(73年)、電気ワイヤーを通し、ビジュアル情報の脳波パターンを収録する必要があるのはCIAだけである。

 これらの脳波パターンは(ワイヤーという)物理的な接触法で収録された。このことは元々のCIAのマインド・マシンに、脳波を翻訳してビジュアル情報を描き出すという能力を付け加えただろう。また、これは視覚脳波プログラムとしても使用できる。

 この種のリサーチは、ビジュアル脳波パターンを翻訳し、何か人が理解できるような方法を打ちたてることを目的としている。もし、これが確立されれば、CIAはその場にいなくても、遠隔から他の人のビジュアル情報の思考を読むことができるようになる。さらには、コンピューターCPUの中に映像を創り、それを被験者の夢や思考の中にファックスし、夢の中で思念させたり、考えに影響を与えるということさえ可能となる。

 このリサーチは物理的な接触法(ワイヤー)で人の視覚に関わる脳波を収集することからスタートし、人間のビジュアル情報の翻訳を目的にした脳波プログラムに進展して来ていると思われる。

 右記の証拠と比較しながら、さらにEMRマインド・マシンは73年に発明されていたことを推論したい。マインド・マシン製作に関するリサーチで、重要な情報がバンクーバーのクラーク短大のジェームス・クラバン博士から出ている。博士は次のように語る。「70年代マニトバ大学(カナダ)のアーノルド・ザベック(Zubeck)という人は、感覚中枢失調及び尋問、そしてマインド・コントロールテクニックの分野の研究を行なっており、また、電磁気波(マイクロウェーブ)とそれが動物と人間のノイロン連接(神経刺激伝達部)に及ぼす影響の分野の研究を行なっていた。彼の研究の資金はカナダ防衛研究基金、アメリカ軍及び英国政府から出ていた。彼の研究成果は、“英国政府の北アイルランドにおける尋問テクニック”報告書であるコプトン・レポートに列記された。彼の研究を糾弾する大きな学生運動が起こり、彼は後に自殺した。」

 これは、マインド・コントロールのリサーチや人間の心理に与える電磁気波の影響等の研究の真の目的と動機は何かを指し示している。この研究は続行しており、それに身を捧げるアカデミック関係者はガス室を作ったナチス・ドイツの科学者と何等違うところはない。ファウストのように、この世で最も醜い悪魔の軍勢に自分の魂を売り渡す取り引きをした連中だ。

 この事実は、EMRマインド・マシンTRMは人の思考を読むために、電磁気波を確かに使用していることを証明する。この概念は世界中の多くの科学者が認めるところである。科学者デルガードは、動物を使った実験を通し、電磁気波の持つマインド・コントロールの効力を実証している。

 デルガード博士はESBタイプのシグナルを使った実験をし、猿に頭を振ったり、笑ったり、その他今やっているのと違う行動をどのようにも取らせることに成功している。この実験は2週間に亙り2000回も実行され、その結果、博士は、「動物は電気仕掛けの玩具のように見えた」と締めくくっている。

 この種の実験は、他者に本人の意志に逆らった行為を取らせることが可能であることを示唆している。もし、ESBシグナルが脳に向け送られたら、ごく普通のどこにでもいるような人でも暗殺者に変化してしまうかも知れないのだ。

 他のリサーチによると、EEGにラジオ波シグナルとマイクロウェーブ放射を混合することにより、従順と言ったような特別な思考や気分を創り出すことができる。つまり、恐怖と言う手段なしに全体主義政府を成立させることができるだろう。「恐怖なしの独裁政治」これは社会全体の大きな危険をはらんでいる。(ベッカー、320)

 右記の情報から判明することは、電磁気波は人の心を読むマインド・マシンTRMの主要テクノロジーであるということだ。べッカー博士が研究に勤しんでいた頃、そのような昔にすでにEMRマインド・マシンは出来上がっていた。携わる科学者達の研究ゴールは何なのかを分析すると、EMR使用を通じて単に人間の思考を理解するという域はとっくに越え、もっと先の地点に至っていると思われる。彼らの目的というのは、人間の心を変化させ、人をコントロールするテクニックの開発である(最初のステップとして、人が何を考えているかを知らなければ、人の心を変化させようなどは無理である)。そして、兵器としてのマイクロウェーブ・テクノロジーを進化させることが次の目的である(拷問の道具として使用可能である)。

 かなり以前から思考リーディングのテクノロジーが存在したことを示す、別のソースからの情報がある。イスラエルから来たジョシュ・ベーコン博士はイスラエルのマインド・マシン発明について発言し、次のように語った。「このブレイン・リーディング・マシンは元々、遡ること70年代中頃、レニングラード(ロシア)のべクテリーバ(Becktereba)教授の下で研究していたある数学者(現在イスラエル在住)が開発しました。この数学者はある種の脳波パターンのMUAMultiple unit activity)を解読し、被験者が考える単語の音素表記がコンピューター・スクリーン上に現われるようにした。もし“猫”という単語を考えると、“猫”という文字がスクリーンに出るのです。」

 このロシア人数学者が70年代に脳波パターンを言葉に解読し、コンピューター・スクリーンにディスプレイする方法を開発していたのが事実なら、当然米国も同じことをやっていただろう。

 米国もこのタイプの装置を所有していることを示す他の情報がある。88年、ユタ州立刑務所の囚人であったフレイタス氏は、遠隔から自分の全思考を読む装置を使用されたと報告している(ユタ州刑務所内から送付されたフレイタス氏の個人的なレポートを読んで下さい)。彼の証言は88年という早い時期に、もうマインド・マシンが事実上発明され、存在したことを示している。

 89年、米国国防コンサルタント&コントラクターはアーメン・ヴィクトリアン氏に、「テレビ画面を通して潜在意識メッセージをトランスミットする器機使用による工作法の可能性について調べてもらえないか」と持ち掛けた。(93年6月英国のロブスター誌より)


 彼らが、テレビスクリーンから潜在意識メッセージをトランスミットするテクノロジーを求めているとすれば、人の思考を読む能力を持った上で、テレビ画面を通してターゲットの思考に影響を与え、彼らが必要としている情報をより容易く引き出すことを考えているのだ。この動きを見れば、科学者達の間では、あまり便利ではない科学的テクニックでの潜在意識メッセージ送信はすでに可能となっているが、次第に科学音痴であるTRMオペレーターの連中にも簡単に使える便利な方法に変わって来ているようだ。

 これでも皆さんは米国にはEMRマインド・マシンTRMはないとお考えになりますか?

 香港のニュース記事と台湾の機密ドキュメントは、TRMは相当昔に発明され使用されていることを明かしている。さらにCIAの70年代のリサーチ目的の分析やコプトン・レポートから判明することは、すでに人間の思考を読むという範囲を越え、人間行動のコントロールや行動修正操作の域にまで進んでいることである。

 つまり、TRMはすでに発明され、実験も済み、一歩進んで人間行動修正のテクノロジーにまで進化しているのである。右記の香港の記事も台湾のドキュメントも真実である。そして読者諸君が肝に命じなくてはならないのは、これらは皆70年代と80年代初期に起きたことだということである。その時期以来、彼らがどのようなことを成して来たか、また、ここ10年の間に彼らが如何に技術を洗練させ、どのような武器を開発したかを考えると、背筋が冷たくなるようだ。

 べッカー博士のレポートやクラバン氏の語ったこと、さらにフレイタス氏の証言した事実等私の知る犠牲者の体験を比較検討した結果(TRMはかなり以前に発明され使用されているが、一般の人々は存在を知らない)、言えることは、TRMマインド・マシンは不可視の電磁気照射を使用する。そのために一般の人々に存在が気付かれないのである。

 人は家の中に居たら安全だと考えている。どこに居るのか所在が判らなければ、マシンの使いようがないじゃないかと言う。しかし、私は以下のように説明したいと思う。

 これらのマシンは「遠隔観察(リモート・ウオッチング)」装置も装着している。遠隔観察装置とは、マシンがターゲットの思考を読むという機能を始める前に、まずターゲットの居場所を割り出すものです。これはある種のハイテクのレーダーを使用し、コンクリートや壁を通過する照射波を発生させ、昼夜の別なく、外科医のような正確さでターゲットを発見し位置を割り出すのである。

 サイテク(PSI-TECH)社は、かつて湾岸戦争の時は米国政府のため、サダム・フセインのスカッドミサイルの格納庫の位置発見のために「透視」を行なったし、また、誘拐されたエクソン社重役の居場所を見つけるという仕事をFBIのためにもした。彼等は他国からミサイルを発見し、秘密の隠れ家に閉じこめられている誘拐された人の所在をも確認している。このことは「遠隔観察」のテクノロジーを使えば、建物の中にいるターゲットの所在を見つけるなど造作もないことを示している。

 



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