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歴史 [編集]

現代の朝鮮半島は大多数の朝鮮民族で構成されているが、5世紀頃の朝鮮半島とその背後の内陸部は人種の坩堝であり、夫余粛慎挹婁靺鞨沃沮濊貊など多数の民族が混雑していた。 その中の夫余から発展した高句麗が南下しながら半島に勢力を拡大し、これに連動するように半島中部で小国を統合した百済、半島東南部では伽耶諸国を統合した新羅が成立し、3国が鼎立するに至った[7]。 三韓時代を代表する百済、新羅、高句麗、任那等の各国はそれぞれ人種の偏りはあれど多民族国家である。特に任那、百済、新羅には倭人も多く当時から倭国との交流があった。

その後、最初の朝鮮民族由来(厳密には違う)の国家とされる新羅(他民族国家)[8]が、満族の系統に分類される他民族国家である百済高句麗などの夫余系国家を打ち破って、半島全域に分布を広げた。

古代には、朝鮮では国を割いてまで秦の亡民の建国を許していた。「陳勝などの蜂起、天下の叛秦、の民が数万口で、朝鮮に逃避した。(魏志東夷伝)」「辰韓馬韓の東において、その耆老の伝世では、古くの亡人がを避ける時、馬韓がその東界の地を彼らに割いたと自言していた。(同前)」とある。多様な経路からの渡来人が多く、朝鮮半島中・西北部には、楽浪郡真番郡臨屯郡玄菟郡という植民地漢四郡が置かれた。の植民地だった時期には漢族が移住して土着化した。南部においては百済・新羅・更に日本の統治下にあった任那において倭人が移住しており前方後円墳等の倭人の居住痕が今も残されている。倭人については一定程度が土着化し日本に帰還したものについては倭国(大和朝廷)において渡来人として扱われた。東北部には、高句麗人渤海人女真人など、ツングース民族の流入が相次いだ。

中世モンゴル人の支配時期には混血が進み、その前後に中国人との混血も進んで、ほぼ現在の朝鮮民族と同様の民族が成立する(13世紀頃)。

高麗時代前期には漢族などの異民族が朝鮮に帰化し、その数は23万8000人余りに達する[9]京仁教育大学校教授朴チョルヒは、「韓国の社会教科書が過度に民族中心的に叙述され、渤海人や漢族から帰化した人々の存在と文化的影響に対し教科書は沈黙している」と批判している[9]

こういった成立の中で、現在の民族意識が確立したのが12世紀頃である。三国時代(百済・高句麗・新羅を指す)から民族集団としての歴史は受け継がれていたが、12世紀に入り『三国史記』の編纂や民族の啓発が活発となる。12世紀後半には、現在の民族としての自己独自性の熟成と遺伝子的な一致がほぼ完成された。

遺伝子的な特徴 [編集]

朝鮮人の遺伝子プールは、その歴史的経緯から各時代の宗主国の民族的(遺伝子)的影響を色濃く反映しているのが特徴である。民族としての成立は諸説あるが遺伝子学的には比較的近年であり、早くともモンゴル系民族の流入したが成立後の13世紀前後である[要出典]。現在の朝鮮民族が持つ遺伝子系統は割合の多い順に、O3(東アジア全域)、O2b*(中国北東部)、C3(北アジア系)、である。日本人、中国人と比べ民族内での遺伝子の均一性は、日本人より低く、中国人より高い。

朝鮮人固有の遺伝子プール(日本人中国人が保有しない・朝鮮系中国人を除く)をもつ割合は3割前後であると報告されている[誰によって?]Y染色体ハプログループで見た場合、中国人など東アジアで多く見られる O3 が朝鮮民族でも多い。02bから分化したO2b* がそれに続くが、日本人では O2b から分かれた O2b1 が多いので、朝鮮民族に多い O2b は O2b1 以外の集団(別集団の為)として O2b* と呼称される。

朝鮮人は、日本人に特有のD2系統をほとんど持っていない。少数の D2 や O2b1 系統は、中国の正史三国志」「後漢書」に登場する狗邪韓国や新羅時代に活躍した倭人の一部がそのまま帰化したか、百済人や在来の民族の名残と考えられる。 朝鮮民族において最も古いC3系統(三韓時代以降に最も主流であり、現在では全羅道 および済州島 出身者のみに見られる)については、その後の漢・モンゴル系民族の流入により全体の11%程度に止まる。

カトリック医学大学キム・ドンウック教授と慶応大学岡本真一郎教授がHLA(ヒト白血球型抗原)を分析した結果、日本人と比較すると遺伝的な同質性が低いという結果が出ている[10]大阪医科大学名誉教授松本秀雄は著書『日本人は何処から来たか―血液型遺伝子から解く』で、「朝鮮民族は強く漢民族などの影響(混血)を受けており、これは中国と朝鮮との間の、相互移民や侵入などによって、北方少数民族や漢民族との混血の機会が多く、これが民族の形成に影響した」と述べている[11]

居住地域と人口 [編集]

朝鮮民族の居住が最も多く集中する地域は朝鮮半島、すなわち韓国および北朝鮮である。一つの民族が2つ以上の国家に跨って分布することは、世界的にはありふれているが、両国の国民はともに朝鮮民族・韓民族による単一民族の国民国家という自意識を共有しており、並立する2国家の国民が互いを別民族と認識することはほとんどない。もっとも、北朝鮮、特に韓国にも民族成立後に流入した少数民族は存在しており、厳密に言えば単一民族国家ではない。沙也可のように文禄・慶長の役の際に帰化した日本人もいたとされる。

両国における朝鮮民族の人口は、韓国・北朝鮮は国内に少数民族をほとんど抱えていないので、それぞれの総人口にほぼ一致し、韓国に4,900万人、北朝鮮に2,300万人ほどである。

韓国・北朝鮮の国外では、中国・北朝鮮国境に近い中国東北地区の吉林省周辺に朝鮮族がおよそ200万人ほど居住し、中国55少数民族の一つと見なされている。

かつては北朝鮮・中国吉林省と境を接するロシア沿海州にも居住していたが、第二次世界大戦中に中央アジアに集団追放され、そのまま中央アジアに住み続けている者もいる。そのうちウズベキスタンに住む朝鮮系の人口は110万人ほどで、同国の人口の5%近くを占める。ロシア語では朝鮮民族のことを英語のコリアンと同じように、「高麗」に由来する「コレイツィ(корейцы, korejtsy')」という呼称を用い、中央アジアの朝鮮民族は「高麗人」と自称する。

世界各地にも、朝鮮系の人々がいる。日本には在日韓国・朝鮮人、アメリカ合衆国にはコリアンアメリカン、カナダにはコリアンカナディアンと呼ばれるそれぞれ数十万から百数十万の朝鮮系の人々が居住しており、一定の民族意識を保って暮らしている。こうした在外の朝鮮系の人々が集住して暮らす町は「コリア・タウン」と呼ばれ、世界各地に点在する。

民族病 [編集]

特有の精神疾患の一つとして火病がある。元来は環境要因による風俗病と考えられてきたが、近年では遺伝性の自律神経系の疾患であることが判明している。 主に神経系の遺伝子疾患である為、他文化・他民族の中では特にその症例が際立つ。特に海外にて意思疎通に困難を生じる例も報告されている。


 

言語と文化 [編集]

チマチョゴリ
キムチ

朝鮮民族は、在外者の大多数を除いて多くの者が朝鮮語を母語とする。

文化的には、中国からの影響を強く受けながら、近年になり改良を加えられたチマチョゴリなどの服飾文化、キムチなどの食文化(朝鮮料理)やパンソリタルチュムなどに独特の特徴が見られる。しかしキムチは、当時欧州にしかなかった唐辛子がポルトガルとの貿易で日本に渡って、それが16世紀、朝鮮半島に日本から唐辛子が伝来してしばらくしてから、唐辛子を用いて作られるようになり、腐りにくい保存食として広く親しまれるようになった。 習俗・習慣の面では、李氏朝鮮時代に民衆に浸透した儒教の影響が、しばしば指摘される。

宗教 [編集]

宗教では、アニミズムを背景としたシャーマニズム的な信仰と儒教との混合形態による先祖崇拝が根付いている。なお、先祖崇拝は東アジア地域共通の特徴なので、その起源がどこにあるかを求めるのは難しい。

これに加えて、仏教信仰がある。仏教は高麗時代に国教とされるなどかつては隆盛を誇っていたが、李氏朝鮮が儒教を国教と定めて仏教を弾圧したので、現在では少数派になっている。

近代には西洋からもたらされたキリスト教が急速に広まった。特に北部ではキリスト教が深く浸透し、平壌は「東洋エルサレム」と呼ばれた[要出典]。また、こうした新しい外来宗教に刺激される形で朝鮮民族独自の宗教である天道教が興った。第二次世界大戦後は、特に韓国においてキリスト教が強い影響力をもつに至っている。韓国社会におけるキリスト教の浸透はかなり深く、戦後、布教が停止状態にある北朝鮮においても根強く信仰が残っていると見られている。

地域対立 [編集]

現代の朝鮮民族には地域差別と地域対立感情が見られる。日本では全羅道出身者に対する差別や慶尚道と全羅道の対立が大統領選挙などを通じて知られているが、済州道に対する差別はさらに根強く激しい。こうした差別は、在日社会などにも受け継がれている。また西北差別が長く続いていたとも言われている。ただし、済州島に対する差別を除いては、地域感情の歴史は長くないと考えられている。

特に慶尚道と全羅道との対立は、朴正煕以降、長く慶尚道がエリートのリクルートや資源の配分において優遇されたことが背景となっており[12]、それ以前にどの程度の対立・差別が存在していたのかはつまびらかではない。西北差別については、南北分断によって実態がわかりにくくなっている。

反日思想 [編集]

ファイル:U84-1.jpg

韓国の個人・団体などが、他国の文化などの起源・伝播を朝鮮半島に求める、根拠不十分で非合理な言説群韓国起源説を主張する。また、反日教育を行っており子供に反日思想の絵を描かせて公共の場に掲示したりしている。

教育の大部分が戦時高揚のための、中国共産党により、作られた戦時プロパガンダを基に作られており 当時の証拠や案件との照合が一切なしに、南京で50万人虐殺されたなど抽象的な表現が多く見受けられる(当時の南京の総人口はその半分以下であった)

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